Posted by : A kind of Lo-Fi Jul 6, 2013



「二度はねえぞ、二度は」

という女の情念に秘めた冷たい狂気をエモーショナルに歌い上げるナッシュヴィル出身、22歳のSSW、Torresことマッケンジー・スコット。

Torresはまたも上半期ベストに入れなかったことを痛切に後悔しているアーティスト。
聴きのがし厳禁ということで、ここで取り上げておきます。正直、いまの気分でいくと、Foxygenと並ぶクラスです。もう、素晴らしいの一言。

Honeyは、セルフタイトルのデビューアルバムTorresを代表する一曲。ノイズディストーション、太くシンプルなベースラインとドラム、ざらついた、でも伸びのある歌唱。上ずり、そして急く何かを抑えようとしているけど、それでもそれはあふれ出てしまい、ビートはほんのわずかだが、ゆっくりと加速していく。


ディストーショナルな部分はEMAを、その奥から主張するエモーショナルな歌はPJ Harveyを彷彿とさせる。フィメールSSWの系譜としては、本人はSt.VincentやSharron Van Ettenもフェイバリットに挙げている。



アルバムの最後を飾る曲、Waterfallも素晴らしい。滝の上から、滝つぼにむき出しになった岩肌をのぞき、明日の朝になれば、私は自由になれるだろうか? と問いかける、ダークでスローなピアノバラッド。


ちょっと見た目がタレントのシェリーに似てるのはご愛嬌ということで。

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