Posted by : A kind of Lo-Fi Jul 7, 2013



 Waxahatchee、耳慣れないこの名前は、彼女の両親が住むアラバマを流れる川の名前から取られている。

Cerulean Saltは、WaxahatcheeことSSWのKatie Crutchfieldのソロプロジェクトの2ndアルバム。昨年発表された1stのAmerican Weekendは完全に宅録音響で録音された、アコギ主体のローファイドリームポップ。ゆるゆると吹くそよ風のようなアルバムでしたが、自分も含め多くの好事家からはスルーされていたようです。



ケイティは、双子の姉妹Alisonと一緒に在籍していたポップパンクバンドP.S. Eliotなどを経て、ソロに転向。ちなみに現在、そのアリソンは昨年プチブレイクした今後が楽しみなパンク・パワーポップバンドSwearin'のメンバーです。(ケイティの彼のキースもSwearinでベースを担当)ビキニ・キルやラモーンズを愛し、ひたすらパンクに打ち込む青春を送ったケイティの行先は、Rilo Kileyとの出会いによって、次第にフォークポップの道へといざなわれていったようです。
それも、徹底的に他者の存在を排し、ひたすらパーソナルな詩を紡ぐことにフォーカスすることがテーマだと彼女は語っています。


冬の間にレコーディングされたためか、全体的に硬質でシンプリファイドされていた前作とは違い、本作はCoast to Coast等のポップソングを始め、色どりが増した構成になっています。宅録ではなく、バンドを入れて録音されたため、音も曲調も全体的に引き締まっていますね。
長くて3分、短ければ1分台のフォークポップ全13曲33分。遠くアラバマ湖畔の小川に短いトリップをさせてくれる、良盤です。



小さなころと大人になってからの、周囲の人たちとの関係性の違いを歌う、You're Damaged。




アルバムはどちらもNYのパンクインディーレーベルDon Giovanni Recordsからリリースされています。このレーベル、ほかにもVacation、Shellsnag、Laura Stevensonなど、いい感じのアーティストが多いので、私的に要注目です。




ところで、冒頭の写真の犬は、ちょっと大きすぎではないでしょうか。。。

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