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- The Shilohs - So Wild
Posted by : A kind of Lo-Fi
Aug 28, 2013
カナダといえば、アーケードファイアのモントリオールや、ブロークンソーシャルシーンが活動拠点にしているトロントなど、えてして西側地域がインディーシーンのメイングラウンドとなっている印象がありますが、The New Pornographersなんかが活動している東側のバンクーバーは、また少し違った印象の地域です。(あ、でもDestroyer先生とかGrimesとかYoung Galaxy、Japandoroidsなんかもバンクーバーですね。)
あの近郊は、森と山に囲まれたカナダの中でも、山深い地域で、とあるありがたい植物を栽培しながら、オーガニックな暮らしを送る人々が多い地域らしいです。けっこうその手の話では悪名高いとある町があって(そこはバンクーバーから西に数百キロ離れていますが)、じつは昔その町にホームステイをしたことがありました。中学生だったので、それらしいカルチャーとは無縁の楽しい時間を健全に過ごしたのですが、確かにホストファミリーが庭で二階建ての家を自作していたり、裏手を流れるけっこうな急流でカヤックに挑戦させられたりと、なかなか自然と一体の自由な暮らし向きの片りんを体験していたのをなんとなく覚えています。
前置きが長いうえに、あまり本題と関係なかったですね。。。で、本題はこちら。
バンクーバーのLight Organ RecordsからフルレングスSo WildでデビューするThe ShilohsがメイントラックのGet Ready Nowのセッション動画が公開になっていました。
アナクロニスティック(=時代錯誤)な、という自称の通り、The Byrdsを引き合いに出されるようなカントリールーツのクラシカルなロック、ジャングルポップサウンドのバンドです。ほかにも、Big Starの名前が出ていたり、ロコなメロディの曲からは西海岸サウンドの影響も感じます。
ちなみに、アルバム自体はSoundcloudで公開されています。(こちらのプレイヤーで聴けます)
ピアノにブラスセクションが入ったショートトラックThis is Vancouver Musicで幕を開け、ギターの音色にメロトロンがからむSister Rose、タンバリンが海風を誘うウエストコーストポップのLittle Vallemtine、そして、Place Where Nobody Knowsへ。
The Shilohs - The Place Where Nobody Knows I Go from Light Organ Records on Vimeo.
個人的なアルバムハイライトは、スィンギンな70'sポップのInternational Appealです。フォーク、ブルース、ポップと、さまざまな顔をのぞかせる作品性ながら、ほぼ全曲2分か3分にまとまっており、さらっと聴くことができる、良質なポップアルバムになっています。アルバムのプロデューサーであるDavid Carswellは、John Collins(ex.The New Pornographers, Destroyer)とともにスタジオJCDCを経営しており、本作はそこでじつは2010年の夏にレコーディングされていたようです。
バンクーバーの音楽シーン。掘れば掘るほど、興味深いバンド、アーティストが見つかりそうですね。