Posted by : A kind of Lo-Fi Aug 1, 2013



 シド・バレットへのあこがれから生まれた、気だるくやさしいサイケデリアを鳴らす青年。
Jeff MangumやBradford Coxとの共通点を指摘されるも、「いや、そういうインディーミュージックとか言われるものはほとんど聴いたことないです。もうずっと、永遠の憧れはシド・バレットだし、昔からWeezerが大好きでした」と、飄々とした受け答えで、なんだかメディアを煙にまくいていく。

彼はノースキャロライナ在住、若干20歳のSSW、Jackson Scottくん。このたび、1stフルレングス、MelbourneにてFat Possumからデビュー。アルバムの名前の由来がすごく気になります。。。

そんな彼の1stアルバムMelbourneから、リードトラックのThat awful soundのビデオが昨日あたりに公開されていますので、まずはこちらをどうぞ。




大学の本屋でアルバイトをしていたが、タイ・セガールのショーを観たくてサボってその仕事をクビになるようなダメっぷりを絵にかいたような青年は、こつこつとテープに宅録音源を作り続け、Fat Possumと契約した今、学校すらやめてしまったそうです。ある意味、潔い。

アルバムは、完全に60'sヴァイブなサイケポップ。全体を通して、ヴォーカルにピッチシフトをかけることで、異世界な感じを出そうとしているらしいが、影響がないとはいえ、やっていることはローファイマインドそのものである。

Foxygenにも通じる60'sポップのSandy、



PixesのようなフィードバックノイズのTogether Forever、


ピッチフォークいわく、今年一番聴いていてクラクラする軽薄なトラックと評するAny Way、


などなど、全12曲、30分。インディーであることを否定するも、どう考えてもインディーイズムの泥沼に自ら足を踏み入れているようにしか思えない20歳の彼から、なんとなくこれからも目が離せそうにない。


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