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- インディーロックについてゆるくまとめていきます。不定期更新。 This blog makes feature in the indie rock music from old to recent. Loosely update.
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Cuushe - Butterfly Case
女性が美しいということはどういうことかを考えたとき、別に女子っぽければいいとかそういうわけではまったくなく、人間的に美しい女性であるかどうか、ということがポイントなのだと思います。
美しさの背景にきちんと背骨があり、意識が四方に行き届いているような。
多くの女性トラックメイカーやDJが、女子であることのみを意識しすぎるあまり、けっきょく越えられないその壁を、Cuusheは超えている気がします。彼女の音楽は美しく、それゆえに彼女は美しい。彼女が美しいから、彼女の音楽が美しいのではなく。
いや、ベルリン在住、日本人女性アーティストのCuusheのセカンドフルアルバム、Buttrfly Caseが噂にたがわぬ素晴らしさで、泣きながら聴いているのです。いや、嘘です。泣いてはいません。
衝撃度はJesse Ruinsを初めてGvsB経由で聴いて「え、この人日本人なの‽?」と感じたときと似たもので、まったく日本人の血が通っていない音作りです。(JRが駄目だったとかではまったくなく、あれはあれで素晴らしかったのですが、このCuusheの作品は曲がいいうえにプロダクションが素晴らしいのです。)
いわゆるシンセチルウェイブ~ドリームポップ、ウィスパーヴォーカル系なのですが、一聴した感じのトラックの作りが、どう考えても頭50個ぐらい突き抜けておりまして、よいエンジニアやプロデューサーがついているのだろう、などと勝手に想像しております。
(と思いましたが、レコーディングサポートはFlauのレーベルメイトのausとGeskiaだそうです。素晴らしいチームアップですね。)
ピッチフォークが、「始めのうちに聴こえる、霞のようなひそかなシンセのささやきが、最終的に花開いていく緻密な楽曲構造」と賛辞を送り、7.0をマークしたのは素晴らしいことだと思います。(でも、どうやらこれ寄稿しているライターさんはジャパンタイムスの音楽ライターさんのようなので、日本在住の方なら、日本の音楽風土性を考慮して、この稀有な存在の彼女にもう少し加点してあげたほうがよかったのでは!? と思いましたが、ピッチの点数の算出は複数のエディタによる平均点算出だったのを忘れていました。。。 なので、日本人インディーリスナー耳としては、8.5以上はつけていいだろうと思うと断言しておきます! お前偉そうに誰やねんというところですが。)
冒頭のSort of Lightも、I Dream About Silenceもよいですし、中盤の、ピアノ、ヴォーカルサンプリングレイヤーにギター、ビート、シンセが順に織り重なっていくI Love Youも素晴らしい。クロージングのHanabiが日本語詞なのも、もはやどうでもよく感じるほど心地よいアルバムでした。いい気分。
ツアー中みたいなので、行きたいです。夢ですが。
以下からアルバム全曲聴けます。ありがたや。
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Latest Topic,
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Elephant Stone - Elephant Stone
久しぶりに今年これまでのオーバールックアルバムを一枚。
ヒンディーロックという私ジャンルを確立し、インドの伝統音楽とBeatlesやkInks、Zombiesなどのブリティッシュサイケ、Teenage Fanclubギターポップの影響を多分に含んだ独自の音楽を奏でるモントリオールのミュージシャンRishi DhirのバンドElephant Stoneのセルフタイトルのセカンドアルバムが2月に出ていました。
リシはパワーポップバンド、The High Dialsの元メンバーで、オースティンのサイケデリックロックバンドThe Black Angels(最高!)のツアーメンバーでシタール奏者でもあります。
ELEPHANT STONE - A Morning Song from Southern Souls on Vimeo.
シタールやタブラなどの伝統楽器を取り入れたり、インド伝統音楽の不協和音をノイズで表現するなど、オリエンタルなサイケを実践しているアルバムですが、じつにその内容は多彩で、アフロっぽいリズムが入り込んで来ることもしばしば。
A Silent Momentは、完全なアシッドサイケ。曼荼羅がゆらゆらと脳内で揺れる映像が浮かび、気分は遥かなるガンガーへと誘われる。まさにエクレクティックな名曲。
かと思えば、Hold Onto Yr Soulのようなたまにただのギターポップもある。
なんとも不思議だけれど、愛らしいバンドである。これからも注目していきたいと思う次第です。
うーん、ただ、それにしても、The La'sが好きすぎるのか、それともガネーシャから来ているのか、このバンド名は変えたほうがよかったのではないかしら。検索しづらいです。。。
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Don'tmissit!,
Blood Orange - Chamakay
Dev Hynesが、Blood Orange名義の新曲Chamakayのビデオを公開していました。驚いたことに、ChairlitfのキャロラインがゲストVoで参加しており、スティールパンが響くアフロビートなR&Bを、デヴとともに歌い上げています。
キャロちゃん、J-popだけじゃなくてR&Bもいけちゃうのかよ、、、と脱帽の歌唱力を披露してくれていることもポイントですが、デヴの一昨年くらいからの音楽的モテ期の拍車のかかりっぷりがすごいですね。
Sky Ferreiraのプロデュースワークに始まり、
SolangeのEPプロデュースもありつつ、
2012年はちなみに、Florenceのサポートとしてツアーをいっしょに回ってました。メルボルンのロッドレイバー(全豪オープンをやる由緒正しきヴェニュー)で、広いステージにひとりで出てきて、圧巻のショートパフォーマンスでもって魅せてくれました。
このデュエットはLightspeed Champion名義の名曲ですね。プロWikiライターからの元テストアイシクルズからの、、、イマココですからね。カイリーとか、ブリちゃんにも曲を書いているらしく、今日もラブコールが止まらない♪ 状態ですね。
そういえば、今日も確変が止まらない♪ でおなじみのチームしゃちほこが公開した新曲のビデオ、愛の地球祭が、デヴ以上の変態的快作に仕上がっており、今日も再生が止まらない♪ 状態になっていることを報告して今日は終わりたいと思います。
蛇足ですがこの曲、作詞がまるまるもりもりの人、作曲に至ってはSMAPのダイナマイトやらいおんハートを手掛けた超大御所のコモリタミノルさんなんですが、そんな過去の経歴はみじんも感じさせない、哲学的なエッセンスを内包したカオティックなディスコポップになっておりまして、アイドルポップにおきている地殻変動の恐ろしさをまざまざと見せつけられることうけあいかと存じます。
もりりん。。。
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Music Video,
Grizzly Bear - Will Calls(Marfa Demo)
ブログというものは、ちょうど初めて3か月たつぐらいに、だんだんとこう更新頻度が下がって、やがて広大なネットの海の藻屑となっていくのでしょうか。。。 いや、続けていきますよ。うん。
さて、Grizzly Bearが昨年のShieldsにBサイドトラックやデモ音源、リミックスを加えて、Shields Expandedとして発売するそうです。そのうちの一曲、Will Calls(Marfa Demo)が公開されています。
Shieldsのレコーディングを行ったテキサスはマルファのアーミーベース風スタジオで録ったデモ音源をそのまま使っているようです。曲は彼ららしいスローバーニングバラッド。コーラスの" I don't wanna be, I don't wanna know the lies"のラインからの躍動感が素晴らしい一曲になっています。
このクオリティの曲がトラッキングされなかったのか、、、と思うほどの良曲なのは明らかですが、キャリア最高傑作のVeckatimestを超える評価を得た、Shieldsという完成されたアルバムには、これ以上、ひとつの変化もあり得ないという判断の結果かもしれません。ミニマムで、ある意味シンプルな曲構成は、変化に富んだアレンジのShieldsの中では確かに浮いたかも。。。 いや、わかりませんが。
Expandedにはほかに、Shieldsに収録されたトラックのSleeping UteのNicholas Jaarリミックス、A Simple AnswerのLiarsリミックス、Gun ShyのLindstromリミックスが収録されるそうです。グリズリーとリンドストロームという組み合わせもおもしろそうですが、どちらかというと跳ねるようなドラムにピアノがからむ陽性なサイケ・チェンバーポップのA Simple Answerをライアーズがどんなソリッドでタイトなアレンジの楽曲に作り上げてくるのかが楽しみです。
The Fratellis - Seven Days Seven Nights
ブルースとフォークをベースに、悲哀のあるストーリーをアップテンポなビートにのせて歌う、フラテリたちが帰ってきた。スコットランドの3ピースThe Fratellis、じつに5年ぶりの帰還である。
新作We Need Medicineから、Seven Days, Seven Nightsのビデオが公開されています。
彼らの曲にはいつもストーリーがあります。薬物中毒の男や、きらびやかなステージで男を魅了するショーガール、バンドのシンガーになることを夢見るひとりぼっちの少女(この二曲に登場する女性のの名前はどちらもチェルシーなので、時間軸の前後した同じ人物に関する物語かもしれない)、駄目な兄貴とそれにうんざりな妹などなど。複雑じゃなく、でもどこか詩的なリリック。そして、急き立てるような歌い方でそれを巧みにメロディに乗せていく。そういうところが本当に好きなバンド。そして、タイトだけどとてもエモーショナルなリズム隊のふたりもツボなポイントです。
炎天下のサマソニのマリンで観た彼らの初来日公演はいまも目に焼き付いています。あのころはまだ英語が話せはしなかったけど、いまならチェルシーダガーの大合唱もできるぐらいです。
Neko Case - Man
Neko Case - Age 42 |
何日も前に書いたポストを上げ忘れて放置してしまっていました。。。 以下がそれです。
何かを好きな気持ちに理由はつけられるでしょうか? 思うに、それは直観というか本能に根差した絶対的なものであり、理由をつけようとしても、相対的なものにしかなりえないのではないでしょうか?
あれとくらべたらこれがこの部分がすごくいいからこれが好き、とか、あの人とは違う部分があるからこの人が好き、とか、なんだか説明しようとすればするほど苦しくなる気がしますね。いや、理屈っぽく考えるのは、昔からの癖なのです。
そういったことを踏まえて言いますが、私は、ロックをしているかっこいい
しかし、蛇足ながらその相対的な見地からとすれば、それは、彼女たちがフィジカルでエナジェティックなロックの輝きを魅せているからだろうと思います。それに対するのは、The CureやMVBが魅せる、陰鬱とした耽美的な魅力でしょうか。もちろん、どちらの側面にも美しさがあり、また知性があり惹かれるのですが、やはりどちらかというと陽性の雰囲気を好みます。力強い意志が音楽に乗る瞬間、いいですよね。さいきん、もっともそれを感じたのが、Neko Caseの新作、The Worse Things Get, The Harder I Fight, The Harder I Fight, the More I Love Youkからの一曲、Manです。
素晴らしいLate Night with Jimmy Fallonからのセッション動画がこちらです。
(どうでもいいのですが、本当にジミーが友人にそっくりで何度見ても彼を思い出します。。。)
私は男だ、と力強く歌うこの曲ですが、これはフェミニズムだとかジェンダーフリーどうこう(ましてやレズビアン的な話ではまったくない)というメッセージよりも、もっと深い、女性や男性という性を分けて、それについてそれぞれの特性や、男は(女は)こうであれ、というような議論をすることのばかばかしさを歌っているものだと解釈しました。
Cause you didn't you know what a man was until I showed you.....
と歌われると、まさに自分もそうかもしれない、と思ってしまいます。それほど、彼女の放つメッセージにはエナジーがこもっている。曲はテンポ良いピアノとギターがリードするパワーポップ。今年後半を代表するインディーアンセムだと、個人的には感じています。アルバムは全体はもう若干フォーキーですが、確実に良盤です。
世の中は、去年の段階では「こいつら絶対ハイプだろ」、などと思っていたら、意外とすごいライブをすることがわかり、さらにその健康的かつ色気も兼ね備えたイメージがあいまって、Haimあたりがすごい注目度ですが、なぜか若いインディー女子にわーきゃーする感覚はあまりなく(いや、エンジェルちゃんはかわいかったけど)、むしろこっち系のベテランな色香というか、オーラがいいですよね。ところで、ちょっと画像をいろいろあさりましたら、こんな感じのものが出てきました。
Cat power - Age 41 |
Cat Power(2年前) |
Jenny Lewis - Age 37 |
Feist - Age 37 |
Roosevelt - Elliot
今日は短めに。
一聴して、イタロディスコっぽい跳ねるビートに、好印象を感じる。しかし、リヴァーブのかかったヴォーカルとふわふわとしたウワモノはチルウェイブ。ケルン在住の若きサウンドプロデューサー、RooseveltのデビューEP、Elliotがリリースされるそうです。
EPからは3曲が公開済み。
Seaのギターの響きはDeloreanを彷彿とさせる。これは、コズミックポップだ。
これは、彼の所属するベルリン・ロンドン拠点のレーベルGreco-Romanのイズム「We Make Colorful Music Because We Dance In The Dark」にぴったりとマッチする。ちなみにこのテーマは、レーベルの1stコンピレーションアルバムのタイトルにもそのまま使われています。
続くAround You, タイトルトラックのElliotともに、ディスコビートとシンセがうまく溶け合った、フロア向けチューン。なんというか、夏の終わりにこういう曲がリリースされると、後ろ髪ひかれる思いがふつふつとわいてきますね。
むーん。ぜんぜん関係ないけど、来週のSSLYBY、行けるかどうか怪しくなってきた。困った。
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Music Video,
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Emily Reo - Coast
本題の前ですが、今週公開されたTV on the Radioの新曲、Million Milesがよいです。
以前に公開されていた、疾走感のあるロックトラックMercyとは対極にあるシンフォニックバラッド。MVの内容と相まって、多分にサイケデリックかつユーフォリックな曲になっています。
環境活動家が、森で出会った怪しげな人からもらったお薬の布教者になって世界にその種をふりまいていくという、ちょっとアナーキーなビデオは必見だと思います。制作は、メンバーのキップによるものです。
曲を聴きながら、ふと、ユーフォリア(多幸感)という言葉について考えました。ドラッグの話ではありませんよ。どんなときにそれを得られるか、それは、愛を得たときでしょうか。夢がかなったときでしょうか。苦しみから解放されたときでしょうか。まあ、単純に友人とおしゃべりしていれば楽しい人もいれば、美しい風景を観る、芸術に触れるなどなど、人それぞれですね。
私の場合は、単純にいい曲を聴いていればそれはいつでもやってくるのですから、我ながら安上がりだなぁ、という簡単な結論にすぐ落ち着きました。それで、エスプレッソマシンで淹れたコーヒーでもあれば、もう文句はないのです。あとは、少しうるさすぎるこの蝉しぐれがやわらいでくれればさらに言うことないんですけどねぇ。
ということで、やっと本題に。今日はフロリダ中央部のオーランド出身のエレクトロガール、エミリー・レオ嬢です。4月に、シングルPeachを含む数曲入りのスプリットEP・カセットをリリースしたのを契機に、インディーポップレーベルElestial Soundと契約。このたび、彼女のここ3~4年で制作されたトラックをまとめた1stフルレングスOlive Juiceをリリースするそうです。そのうち、2曲が公開されています。とくに、Coastはまさにユーフォリックど真ん中の桃源郷ソングです。
1曲目のHappy Birthdayはビーチハウスのような浮遊感漂うドリーミーポップ、そして2曲目のCoastは突然曲調が変わり、TV Girlにも通じるチルウェイビーなバブルガムポップ。ループするロウなディスコビートが、緩やかに気分を押し上げてくれます。エミさんのさわやかなボーカルと、ヴォコーダーエフェクトによるハーモニーも素敵です。
フロリダ近隣のゆるいDIYシーンの中ではけっこう有名なシンセポップ少女だった彼女は、ベッドルームでカセットを自作したり、ときどきショーをしたりと、マイペースに活動を続けてきたようで、前述のスプリットEPは、その地元の仲間たちの曲もともに収録されています。日本ではなかなか、ローカルレベルでこういうインディーコミュニティを作る下地はなく、どこかしら都市部限定の動きにしかなりえないのは少し悲しいですが、それはもう絶対数の問題であって、私たちインディー音楽好きは、この文化こそ至高、究極のアートフォーム! とか思っているわけですが、周りはまったくそんなことは思っていないというのが現実なので、それを見つめたうえで、ニッチなカルチャーを愛していこうではありませんか。はぁはぁ、なんかいらない熱がこもってしまいましたが、自分に向けて書いてます。この文章。はい。あ、試聴はこのプレイヤーでできます。
最後に、こ、これがそんなフロリダのシーン!? って思ったら違った動画をあげておきます。
ロス、は怖いところですね。Cozy Castleって。Cozyだからって、ブリーフかぁ。。。
明日はちょっと近場でクールダウンしてきますー。
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Keep Shelly in Athens - Flyway
今日は風が強く、すでにこうべが重くなっている稲穂がそのせいでより傾いてしまっていました。軽いミステリーサークルのように。うーん、まだ残暑はありますが、秋も見え隠れしていますね。はい、前段は短めに。
今日はKeep Shelly in Athensです。ときは2009年、宅録でドリーミーなシンセポップを作ってたMemory CasetteがMemory Tapesと名前を改めて、1stとなるSeek MagicをCDリリース、それとときを同じくして、Washed Outが、Toro y moiが、Neon Indianがそれぞれの音楽的バックグラウンドをもとに、同じフォーマットの音楽を作り始めたのが、チルウェイブの始まり(当時、なんかグローファイとか呼ばれていたこともありましたね。あまり、その呼称は馴染めなかったです)だったかな、というのがチルウェイブに関する私のゆるい認識です。
そして、記憶が確かなら、Keep Shelly in Athensはその少しあとから、遠く海を越えたギリシャはアテネで、同じチルウェイブのアーティストとしてこちらも同時に活動を始めていました。Memory Tapesが結成初期の彼らの楽曲をremixしたりしていました。
そんな彼らが、NY、ロンドン、スウェーデンを拠点にする気鋭のポップレーベルCASCINE RECORDSと契約して、ついに1stフルレングス「At Home」をリリースするそうです。これまでにもシングルやEPは数枚リリースされていましたが、ファンには待望の初アルバムとなるでしょうか。
アルバムからは先行で3曲、RecollectionとFlyway, OostendeがSoundcloudで公開されています。Recollectionはゆるいシンセにはねるビートのアンビエントなドリームポップ、Flywayはニューウェービーなループシンセが響くミドルテンポなダンストラック、Oostendeはスローなまさにチルウェイビーバラッドです。
夏の終わりを締めくくるにふさわしい、グッドなサウンドトラックになってくれることを祈りつつ、リリースを待ちたいと思います。そしてその際には、ボーカルSarah Pちゃんの相棒、もうひとりのメンバーでサウンドプロデューサーであるRΠЯ氏の名前の読み方が解明されることを祈っております。グリークはちょっとさすがに読めない。。。 でも、ギリシャ料理もギリシャ神話も好きです。
最後に、いくつか過去のビデオを。
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The Shilohs - So Wild
カナダといえば、アーケードファイアのモントリオールや、ブロークンソーシャルシーンが活動拠点にしているトロントなど、えてして西側地域がインディーシーンのメイングラウンドとなっている印象がありますが、The New Pornographersなんかが活動している東側のバンクーバーは、また少し違った印象の地域です。(あ、でもDestroyer先生とかGrimesとかYoung Galaxy、Japandoroidsなんかもバンクーバーですね。)
あの近郊は、森と山に囲まれたカナダの中でも、山深い地域で、とあるありがたい植物を栽培しながら、オーガニックな暮らしを送る人々が多い地域らしいです。けっこうその手の話では悪名高いとある町があって(そこはバンクーバーから西に数百キロ離れていますが)、じつは昔その町にホームステイをしたことがありました。中学生だったので、それらしいカルチャーとは無縁の楽しい時間を健全に過ごしたのですが、確かにホストファミリーが庭で二階建ての家を自作していたり、裏手を流れるけっこうな急流でカヤックに挑戦させられたりと、なかなか自然と一体の自由な暮らし向きの片りんを体験していたのをなんとなく覚えています。
前置きが長いうえに、あまり本題と関係なかったですね。。。で、本題はこちら。
バンクーバーのLight Organ RecordsからフルレングスSo WildでデビューするThe ShilohsがメイントラックのGet Ready Nowのセッション動画が公開になっていました。
アナクロニスティック(=時代錯誤)な、という自称の通り、The Byrdsを引き合いに出されるようなカントリールーツのクラシカルなロック、ジャングルポップサウンドのバンドです。ほかにも、Big Starの名前が出ていたり、ロコなメロディの曲からは西海岸サウンドの影響も感じます。
ちなみに、アルバム自体はSoundcloudで公開されています。(こちらのプレイヤーで聴けます)
ピアノにブラスセクションが入ったショートトラックThis is Vancouver Musicで幕を開け、ギターの音色にメロトロンがからむSister Rose、タンバリンが海風を誘うウエストコーストポップのLittle Vallemtine、そして、Place Where Nobody Knowsへ。
The Shilohs - The Place Where Nobody Knows I Go from Light Organ Records on Vimeo.
個人的なアルバムハイライトは、スィンギンな70'sポップのInternational Appealです。フォーク、ブルース、ポップと、さまざまな顔をのぞかせる作品性ながら、ほぼ全曲2分か3分にまとまっており、さらっと聴くことができる、良質なポップアルバムになっています。アルバムのプロデューサーであるDavid Carswellは、John Collins(ex.The New Pornographers, Destroyer)とともにスタジオJCDCを経営しており、本作はそこでじつは2010年の夏にレコーディングされていたようです。
バンクーバーの音楽シーン。掘れば掘るほど、興味深いバンド、アーティストが見つかりそうですね。
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