Posted by : A kind of Lo-Fi Sep 9, 2013

Neko Case - Age 42

何日も前に書いたポストを上げ忘れて放置してしまっていました。。。 以下がそれです。

 何かを好きな気持ちに理由はつけられるでしょうか? 思うに、それは直観というか本能に根差した絶対的なものであり、理由をつけようとしても、相対的なものにしかなりえないのではないでしょうか?
あれとくらべたらこれがこの部分がすごくいいからこれが好き、とか、あの人とは違う部分があるからこの人が好き、とか、なんだか説明しようとすればするほど苦しくなる気がしますね。いや、理屈っぽく考えるのは、昔からの癖なのです。

そういったことを踏まえて言いますが、私は、ロックをしているかっこいいBBA、、、もといお姉さまが好きです。とにかく、かっこいい! と本能で思います。ある種の崇拝ととらえてもいいです。ローファイが好きとか、あの力の抜け具合に惹かれる反面、ぐっと背骨に力の入った表現も好むのですから、やっぱり嗜好性なんてものは簡単に説明できるものではありませんね。

しかし、蛇足ながらその相対的な見地からとすれば、それは、彼女たちがフィジカルでエナジェティックなロックの輝きを魅せているからだろうと思います。それに対するのは、The CureやMVBが魅せる、陰鬱とした耽美的な魅力でしょうか。もちろん、どちらの側面にも美しさがあり、また知性があり惹かれるのですが、やはりどちらかというと陽性の雰囲気を好みます。力強い意志が音楽に乗る瞬間、いいですよね。さいきん、もっともそれを感じたのが、Neko Caseの新作、The Worse Things Get, The Harder I Fight, The Harder I Fight, the More I Love Youkからの一曲、Manです。
素晴らしいLate Night with Jimmy Fallonからのセッション動画がこちらです。
(どうでもいいのですが、本当にジミーが友人にそっくりで何度見ても彼を思い出します。。。)


私は男だ、と力強く歌うこの曲ですが、これはフェミニズムだとかジェンダーフリーどうこう(ましてやレズビアン的な話ではまったくない)というメッセージよりも、もっと深い、女性や男性という性を分けて、それについてそれぞれの特性や、男は(女は)こうであれ、というような議論をすることのばかばかしさを歌っているものだと解釈しました。
Cause you didn't you know what a man was until I showed you.....
と歌われると、まさに自分もそうかもしれない、と思ってしまいます。それほど、彼女の放つメッセージにはエナジーがこもっている。曲はテンポ良いピアノとギターがリードするパワーポップ。今年後半を代表するインディーアンセムだと、個人的には感じています。アルバムは全体はもう若干フォーキーですが、確実に良盤です。

世の中は、去年の段階では「こいつら絶対ハイプだろ」、などと思っていたら、意外とすごいライブをすることがわかり、さらにその健康的かつ色気も兼ね備えたイメージがあいまって、Haimあたりがすごい注目度ですが、なぜか若いインディー女子にわーきゃーする感覚はあまりなく(いや、エンジェルちゃんはかわいかったけど)、むしろこっち系のベテランな色香というか、オーラがいいですよね。ところで、ちょっと画像をいろいろあさりましたら、こんな感じのものが出てきました。

Cat power - Age 41

Cat Power(2年前)

Jenny Lewis - Age 37

Feist - Age 37
という感じでございまして、女性SSW恐るべし。アングロサクソン系、ウェスタンガールの劣化は早いなどと誰が言ったでしょうか。これら、今年の近影でございます。やっぱり、魂を込めて創作に励んでいる人間は、内面の美しさが外見にも表れてくるんですかねー。少なくとも、彼女たちの美しさは、化粧品や美容法などによって作られたものではなく、もっとプリミティブな精神によって形作られている気がします。美魔女、などと言ってることの貧しさを感じますね。

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