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インディーロックについてゆるくまとめていきます。不定期更新。 This blog makes feature in the indie rock music from old to recent. Loosely update.
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Archive for September 2013

Blood Orange - Chamakay


 Dev Hynesが、Blood Orange名義の新曲Chamakayのビデオを公開していました。驚いたことに、ChairlitfのキャロラインがゲストVoで参加しており、スティールパンが響くアフロビートなR&Bを、デヴとともに歌い上げています。


キャロちゃん、J-popだけじゃなくてR&Bもいけちゃうのかよ、、、と脱帽の歌唱力を披露してくれていることもポイントですが、デヴの一昨年くらいからの音楽的モテ期の拍車のかかりっぷりがすごいですね。

Sky Ferreiraのプロデュースワークに始まり、


SolangeのEPプロデュースもありつつ、


2012年はちなみに、Florenceのサポートとしてツアーをいっしょに回ってました。メルボルンのロッドレイバー(全豪オープンをやる由緒正しきヴェニュー)で、広いステージにひとりで出てきて、圧巻のショートパフォーマンスでもって魅せてくれました。


このデュエットはLightspeed Champion名義の名曲ですね。プロWikiライターからの元テストアイシクルズからの、、、イマココですからね。カイリーとか、ブリちゃんにも曲を書いているらしく、今日もラブコールが止まらない♪ 状態ですね。

そういえば、今日も確変が止まらない♪ でおなじみのチームしゃちほこが公開した新曲のビデオ、愛の地球祭が、デヴ以上の変態的快作に仕上がっており、今日も再生が止まらない♪ 状態になっていることを報告して今日は終わりたいと思います。
蛇足ですがこの曲、作詞がまるまるもりもりの人、作曲に至ってはSMAPのダイナマイトやらいおんハートを手掛けた超大御所のコモリタミノルさんなんですが、そんな過去の経歴はみじんも感じさせない、哲学的なエッセンスを内包したカオティックなディスコポップになっておりまして、アイドルポップにおきている地殻変動の恐ろしさをまざまざと見せつけられることうけあいかと存じます。


もりりん。。。
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Grizzly Bear - Will Calls(Marfa Demo)



 ブログというものは、ちょうど初めて3か月たつぐらいに、だんだんとこう更新頻度が下がって、やがて広大なネットの海の藻屑となっていくのでしょうか。。。 いや、続けていきますよ。うん。

さて、Grizzly Bearが昨年のShieldsにBサイドトラックやデモ音源、リミックスを加えて、Shields Expandedとして発売するそうです。そのうちの一曲、Will Calls(Marfa Demo)が公開されています。


Shieldsのレコーディングを行ったテキサスはマルファのアーミーベース風スタジオで録ったデモ音源をそのまま使っているようです。曲は彼ららしいスローバーニングバラッド。コーラスの" I don't wanna be, I don't wanna know the lies"のラインからの躍動感が素晴らしい一曲になっています。
このクオリティの曲がトラッキングされなかったのか、、、と思うほどの良曲なのは明らかですが、キャリア最高傑作のVeckatimestを超える評価を得た、Shieldsという完成されたアルバムには、これ以上、ひとつの変化もあり得ないという判断の結果かもしれません。ミニマムで、ある意味シンプルな曲構成は、変化に富んだアレンジのShieldsの中では確かに浮いたかも。。。 いや、わかりませんが。

Expandedにはほかに、Shieldsに収録されたトラックのSleeping UteのNicholas Jaarリミックス、A Simple AnswerのLiarsリミックス、Gun ShyのLindstromリミックスが収録されるそうです。グリズリーとリンドストロームという組み合わせもおもしろそうですが、どちらかというと跳ねるようなドラムにピアノがからむ陽性なサイケ・チェンバーポップのA Simple Answerをライアーズがどんなソリッドでタイトなアレンジの楽曲に作り上げてくるのかが楽しみです。


The Fratellis - Seven Days Seven Nights


 ブルースとフォークをベースに、悲哀のあるストーリーをアップテンポなビートにのせて歌う、フラテリたちが帰ってきた。スコットランドの3ピースThe Fratellis、じつに5年ぶりの帰還である。

新作We Need Medicineから、Seven Days, Seven Nightsのビデオが公開されています。


彼らの曲にはいつもストーリーがあります。薬物中毒の男や、きらびやかなステージで男を魅了するショーガール、バンドのシンガーになることを夢見るひとりぼっちの少女(この二曲に登場する女性のの名前はどちらもチェルシーなので、時間軸の前後した同じ人物に関する物語かもしれない)、駄目な兄貴とそれにうんざりな妹などなど。複雑じゃなく、でもどこか詩的なリリック。そして、急き立てるような歌い方でそれを巧みにメロディに乗せていく。そういうところが本当に好きなバンド。そして、タイトだけどとてもエモーショナルなリズム隊のふたりもツボなポイントです。


炎天下のサマソニのマリンで観た彼らの初来日公演はいまも目に焼き付いています。あのころはまだ英語が話せはしなかったけど、いまならチェルシーダガーの大合唱もできるぐらいです。


Neko Case - Man

Neko Case - Age 42

何日も前に書いたポストを上げ忘れて放置してしまっていました。。。 以下がそれです。

 何かを好きな気持ちに理由はつけられるでしょうか? 思うに、それは直観というか本能に根差した絶対的なものであり、理由をつけようとしても、相対的なものにしかなりえないのではないでしょうか?
あれとくらべたらこれがこの部分がすごくいいからこれが好き、とか、あの人とは違う部分があるからこの人が好き、とか、なんだか説明しようとすればするほど苦しくなる気がしますね。いや、理屈っぽく考えるのは、昔からの癖なのです。

そういったことを踏まえて言いますが、私は、ロックをしているかっこいいBBA、、、もといお姉さまが好きです。とにかく、かっこいい! と本能で思います。ある種の崇拝ととらえてもいいです。ローファイが好きとか、あの力の抜け具合に惹かれる反面、ぐっと背骨に力の入った表現も好むのですから、やっぱり嗜好性なんてものは簡単に説明できるものではありませんね。

しかし、蛇足ながらその相対的な見地からとすれば、それは、彼女たちがフィジカルでエナジェティックなロックの輝きを魅せているからだろうと思います。それに対するのは、The CureやMVBが魅せる、陰鬱とした耽美的な魅力でしょうか。もちろん、どちらの側面にも美しさがあり、また知性があり惹かれるのですが、やはりどちらかというと陽性の雰囲気を好みます。力強い意志が音楽に乗る瞬間、いいですよね。さいきん、もっともそれを感じたのが、Neko Caseの新作、The Worse Things Get, The Harder I Fight, The Harder I Fight, the More I Love Youkからの一曲、Manです。
素晴らしいLate Night with Jimmy Fallonからのセッション動画がこちらです。
(どうでもいいのですが、本当にジミーが友人にそっくりで何度見ても彼を思い出します。。。)


私は男だ、と力強く歌うこの曲ですが、これはフェミニズムだとかジェンダーフリーどうこう(ましてやレズビアン的な話ではまったくない)というメッセージよりも、もっと深い、女性や男性という性を分けて、それについてそれぞれの特性や、男は(女は)こうであれ、というような議論をすることのばかばかしさを歌っているものだと解釈しました。
Cause you didn't you know what a man was until I showed you.....
と歌われると、まさに自分もそうかもしれない、と思ってしまいます。それほど、彼女の放つメッセージにはエナジーがこもっている。曲はテンポ良いピアノとギターがリードするパワーポップ。今年後半を代表するインディーアンセムだと、個人的には感じています。アルバムは全体はもう若干フォーキーですが、確実に良盤です。

世の中は、去年の段階では「こいつら絶対ハイプだろ」、などと思っていたら、意外とすごいライブをすることがわかり、さらにその健康的かつ色気も兼ね備えたイメージがあいまって、Haimあたりがすごい注目度ですが、なぜか若いインディー女子にわーきゃーする感覚はあまりなく(いや、エンジェルちゃんはかわいかったけど)、むしろこっち系のベテランな色香というか、オーラがいいですよね。ところで、ちょっと画像をいろいろあさりましたら、こんな感じのものが出てきました。

Cat power - Age 41

Cat Power(2年前)

Jenny Lewis - Age 37

Feist - Age 37
という感じでございまして、女性SSW恐るべし。アングロサクソン系、ウェスタンガールの劣化は早いなどと誰が言ったでしょうか。これら、今年の近影でございます。やっぱり、魂を込めて創作に励んでいる人間は、内面の美しさが外見にも表れてくるんですかねー。少なくとも、彼女たちの美しさは、化粧品や美容法などによって作られたものではなく、もっとプリミティブな精神によって形作られている気がします。美魔女、などと言ってることの貧しさを感じますね。

Roosevelt - Elliot



 今日は短めに。
一聴して、イタロディスコっぽい跳ねるビートに、好印象を感じる。しかし、リヴァーブのかかったヴォーカルとふわふわとしたウワモノはチルウェイブ。ケルン在住の若きサウンドプロデューサー、RooseveltのデビューEP、Elliotがリリースされるそうです。

EPからは3曲が公開済み。
Seaのギターの響きはDeloreanを彷彿とさせる。これは、コズミックポップだ。
これは、彼の所属するベルリン・ロンドン拠点のレーベルGreco-Romanのイズム「We Make Colorful Music Because We Dance In The Dark」にぴったりとマッチする。ちなみにこのテーマは、レーベルの1stコンピレーションアルバムのタイトルにもそのまま使われています。



続くAround You, タイトルトラックのElliotともに、ディスコビートとシンセがうまく溶け合った、フロア向けチューン。なんというか、夏の終わりにこういう曲がリリースされると、後ろ髪ひかれる思いがふつふつとわいてきますね。



むーん。ぜんぜん関係ないけど、来週のSSLYBY、行けるかどうか怪しくなってきた。困った。




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