Posted by : A kind of Lo-Fi Jun 26, 2013



黒船音楽配信サービス「Spotify」日本上陸へ 音楽産業の鎖国を解くか



こんなニュースが届いていましたので、少し思うところを語りたいと思います。
以下の感想は、洋楽、日本における洋楽産業そして洋楽国内盤に関する予測です。

これが本当なら、音楽業界は完全な利益構造の再編(もしくは縮小)を求められるでしょう。

去年1年、Spotifyを使った感想を言うと、これはもちろん洋楽に限られる話ではありますが、もはやCDを買う必要を一生感じなくなるユーザーが大半を占めるとのではないか、というものでした。これは、使えばわかってもらえると思います。

極端な意見に聞こえるかもしれませんが、CDはコレクターズアイテムか、おまけ商法以外は成り立たない産業に成り下がってしまうはずです。

とくに、輸入盤との価格差と価値のギャップによって売り上げが伸び悩み続けている、洋楽の国内盤販売は打撃を受けるでしょう。
(私自信は、洋楽国内盤販売会社や、ツアーをマネジメントしているレーベルの活動は大変意義があることで、応援したいと思っていますが。。。)


それでは、以下にSpotifyの優れた点を挙げたいと思います。

・本当に豊富な楽曲ラインアップ
・ストリーミングの軽さ、快適さ
・新曲、新譜もタイムラグなく配信

この3つです。
とくに、ライブラリの豊富さが決定的だと感じました。その昔、Napsterにお金を払っていたときがあったのですが、すぐにやめてしまいました。それは単純に、聴きたいと思った曲が聴けないことが多かったからです。しかし、Spotifyは違いました。

音楽好きならば、PCで音楽を聴いているとき、あるバンドの曲を聴いていたら関連する違うバンドの曲が聴きたくなる、というようなことがよく起こると思います。

そんなとき、そのバンドやアーティストがどんな時代の、どんなレーベルのバンドだろうが(とまでは言いすぎですが、実際に使えば過言ではないとわかってもらえると思います)検索できます。中にはブートレグ盤すらアーカイブされているアーティストもいたぐらいでした。(どのバンドだったかは失念)
ちなみに、そのリレイティブアーティストはSpotify側からの予測提案機能もあるので、そういった音楽史の縦横のリンクを、Spotifyを通じて辿る楽しみもあります。

いまSpotifyにログインして具体例を挙げられればいいのですが、日本のドメインからはアプリ自体を起動できないのが残念です。

ちなみに例として、私の音楽消費量は、たとえばCDで、インディーロックを中心に年間150~200枚ほどは購入する、といった具合の聴き方を10年以上続けています。(もちろんここ数年はDLやストリーミングで済ます比重がかなり増えてはいますが)
なので、上記の例は、そこそこの洋楽好きからそこまで能動的には洋楽を聴かないであろう一般の人のニーズまでは当てはまっていると思います。

聴きたいときに聴きたい曲をストレスなく、しかも無料で聴く、ディグることができる至福は禁断の果実でした。(私の場合、合わせてCDも買っているので、課金はしませんでした)
いま、完全な禁断症状というか、一度できたことができなくなてしまったストレスに、悶々とした思いが消えない日々を送っている私にとって、このニュースは朗報以外の何物でもありません。

現状、取材ソースが明かされていない経済誌の一記事なので、信ぴょう性に関しては良くて5分だとは承知しているのですが、これはぜひ実現してほしいと思っています。

産業構造は変わると思いますが、結果として、よい意味での音楽のグローバル化、洋楽への関心アップや邦楽の輸出促進へのワンステップになるなど、音楽業界を盛り立てるトリガーとなる可能性も秘めているSpotify。ぜひ続く吉報を待ちたいと思います。

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