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インディーロックについてゆるくまとめていきます。不定期更新。 This blog makes feature in the indie rock music from old to recent. Loosely update.
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Archive for October 2013

Cuushe - Butterfly Case


 女性が美しいということはどういうことかを考えたとき、別に女子っぽければいいとかそういうわけではまったくなく、人間的に美しい女性であるかどうか、ということがポイントなのだと思います。
美しさの背景にきちんと背骨があり、意識が四方に行き届いているような。
多くの女性トラックメイカーやDJが、女子であることのみを意識しすぎるあまり、けっきょく越えられないその壁を、Cuusheは超えている気がします。彼女の音楽は美しく、それゆえに彼女は美しい。彼女が美しいから、彼女の音楽が美しいのではなく。

いや、ベルリン在住、日本人女性アーティストのCuusheのセカンドフルアルバム、Buttrfly Caseが噂にたがわぬ素晴らしさで、泣きながら聴いているのです。いや、嘘です。泣いてはいません。
衝撃度はJesse Ruinsを初めてGvsB経由で聴いて「え、この人日本人なの‽?」と感じたときと似たもので、まったく日本人の血が通っていない音作りです。(JRが駄目だったとかではまったくなく、あれはあれで素晴らしかったのですが、このCuusheの作品は曲がいいうえにプロダクションが素晴らしいのです。)
いわゆるシンセチルウェイブ~ドリームポップ、ウィスパーヴォーカル系なのですが、一聴した感じのトラックの作りが、どう考えても頭50個ぐらい突き抜けておりまして、よいエンジニアやプロデューサーがついているのだろう、などと勝手に想像しております。
(と思いましたが、レコーディングサポートはFlauのレーベルメイトのausとGeskiaだそうです。素晴らしいチームアップですね。)


ピッチフォークが、「始めのうちに聴こえる、霞のようなひそかなシンセのささやきが、最終的に花開いていく緻密な楽曲構造」と賛辞を送り、7.0をマークしたのは素晴らしいことだと思います。(でも、どうやらこれ寄稿しているライターさんはジャパンタイムスの音楽ライターさんのようなので、日本在住の方なら、日本の音楽風土性を考慮して、この稀有な存在の彼女にもう少し加点してあげたほうがよかったのでは!? と思いましたが、ピッチの点数の算出は複数のエディタによる平均点算出だったのを忘れていました。。。 なので、日本人インディーリスナー耳としては、8.5以上はつけていいだろうと思うと断言しておきます! お前偉そうに誰やねんというところですが。)

冒頭のSort of Lightも、I Dream About Silenceもよいですし、中盤の、ピアノ、ヴォーカルサンプリングレイヤーにギター、ビート、シンセが順に織り重なっていくI Love Youも素晴らしい。クロージングのHanabiが日本語詞なのも、もはやどうでもよく感じるほど心地よいアルバムでした。いい気分。
ツアー中みたいなので、行きたいです。夢ですが。

以下からアルバム全曲聴けます。ありがたや。

Elephant Stone - Elephant Stone




 久しぶりに今年これまでのオーバールックアルバムを一枚。



ヒンディーロックという私ジャンルを確立し、インドの伝統音楽とBeatlesやkInks、Zombiesなどのブリティッシュサイケ、Teenage Fanclubギターポップの影響を多分に含んだ独自の音楽を奏でるモントリオールのミュージシャンRishi DhirのバンドElephant Stoneのセルフタイトルのセカンドアルバムが2月に出ていました。

リシはパワーポップバンド、The High Dialsの元メンバーで、オースティンのサイケデリックロックバンドThe Black Angels(最高!)のツアーメンバーでシタール奏者でもあります。


ELEPHANT STONE - A Morning Song from Southern Souls on Vimeo.

シタールやタブラなどの伝統楽器を取り入れたり、インド伝統音楽の不協和音をノイズで表現するなど、オリエンタルなサイケを実践しているアルバムですが、じつにその内容は多彩で、アフロっぽいリズムが入り込んで来ることもしばしば。

A Silent Momentは、完全なアシッドサイケ。曼荼羅がゆらゆらと脳内で揺れる映像が浮かび、気分は遥かなるガンガーへと誘われる。まさにエクレクティックな名曲。



かと思えば、Hold Onto Yr Soulのようなたまにただのギターポップもある。



なんとも不思議だけれど、愛らしいバンドである。これからも注目していきたいと思う次第です。
うーん、ただ、それにしても、The La'sが好きすぎるのか、それともガネーシャから来ているのか、このバンド名は変えたほうがよかったのではないかしら。検索しづらいです。。。
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